オリンピックの前後で様変わりしてしまった街があります。それが「前門大街」、北京の浅草とも呼ばれる歴史のある街です。詳細は私が2013年に訪れた旅行記を参照してください。現在の前門大街は完全に作られた街で人によっては魅力がなくなったと言う人もいるのですが、以前の姿を知らない私はこれはこれでありではないだろうかと思うのです。
たしかに前門大街は作られた街ですが、路地を一本入ると以前からの風景が変わらず残っているのです。作られた街も決して悲観的になるべきものではなく、そして裏には魅力ある北京の街があるのですから、訪れないわけにはいかない場所のひとつと言えるでしょう。
前門大街はリアル中華街という言葉が似合うかもしれません。神戸や横浜にある中華街に雰囲気が似ています。いや、こちらが本場ですから、神戸や横浜のほうが前門大街に似ているというべきでしょうか。
個人的にはこの街の最大の魅力は中華料理らしい中華料理を楽しめるお店が多いというところです。麻婆豆腐や青椒肉絲、回鍋肉といった定番中の定番がメニューに並びます。北京ダックのお店もいくつかあります。現地の人が朝ごはんを食べるようなお店もあります。1人で入っても違和感のないお店が多いので、私はこの街が気に入っています。
台湾小吃のフードコートもありますし、夜市と言うほどではありませんが露店が並んでいるエリアもあります。食事のことだけを考えればこの周辺に宿をとるのがよいかもしれません。天安門広場も目の前です。観光の拠点には最適です。買い物が好きな人にも向いています。中国らしいあやしげなものが揃っています。
私はそういう雑多な街を散策するのも好きなので、地元のお店や露店で夕食をし、カメラ片手に街を散策するのがとても楽しいのです。観光にあまり時間を取れないけど街歩きもしてみたいという人におすすめです。