
中国に行ったことのない人は、北京が都会だと聞いてもいまいちピンとこないかと思います。いまだに北朝鮮のように物資が乏しく規制が厳しい国だとイメージしている人もいるかもしれません。テレビで見る中国は土ぼこりやPM2.5で霞んだ感じが定着しているので仕方ありません。
ところが実際の北京はとにかくきれいで、特にパンデミック以降は日本よりもきれいな街となっています。そんな北京の中でもパンデミック以前から清潔感があり、北京の最先端だった街が三里屯です。
大使館が周辺に多く、日本でいえば六本木のような場所にあたります。かつてはバーストリートがあり、白人が昼間からビール片手に語り合っていました。そのバーストリートが廃止されたことで、さらに洗練された空間へと移り変わっています。
世界各地のトレンディーなファッション、文化・芸術、グルメ・ショッピングが、このエリアのランドマークともいえる三里屯太古里に集結していることもあり、三里屯は北京を代表するファッション・ナイトライフの中心地になっています。

そういう意味では観光として行くべき場所ではないのかもしれません。それでも三里屯だけを見て北京を語れないのと同じく、三里屯を見ずして北京は語れません。北京で暮らす中国人の多くはこの三里屯で買い物ができるようになることを目指して働いてきた歴史があり、そして今ではそれを勝ち取った人たちが暮らしています。
そういう場所に身をおくことで感じられることもあるはずです。カフェでちょっと高いカフェラテを飲みながら、周りの人を観察すると、これまでと違った中国人の姿が見えてくるはずです。
とくに若い世代は今の中国の若者をよく見ておいてもらいたい場所。これから国際社会の中で向き合わずにいられない中国人について、マスコミでは語られない一面も知っておくのはよいことです。
ちなみに、三里屯は最先端でありながらも、ビジネスエリアとしても発展しているため、1人で入りやすい飲食店がいくつも並んでいます。ただし、どのお店も比較的高額になりやすいのが悩ましいところ。それでも、北京の最先端を感じたいなら三里屯は必ず見ておくべき場所のひとつです。
