万里の長城マラソンで良い結果を出すにはある程度早い段階で北京入りするのがよい。飛行機移動は想像以上に体力を消耗するものだ。理想は3日前に現地入りして中国に慣れておくのがよいでしょう。
ただ早めに現地入りするとどうしても体を動かさないと不安になってくる。1日に1キロでもいいから走っておきたくなる。私も最初はそうでしたが、よくよく考えれば観光だけで1日1万歩以上余裕で歩いています。体を動かすという意味では観光だけで十分です。
それでもスピードを出して筋肉に刺激を入れたいという場合はどうするか。
まず、街を走ろうとは思わないでください。自動車の運転が荒いので事故につながる可能性が非常に高くなります。歩道にしてもきれいに舗装されている場所はあまりありません。小さな凹凸がたくさんあり、ケガの可能性もあります。
どうしても走りたい場合は午前中の公園がよいでしょう。北京には多くの公園があります。有料の公園もあれば無料の公園もあります。午前中なら地元の人も公園を走っていたりします。個人的には后海や西海・前海なんかが走りやすいのではないかと思います。ただ、観光地なので昼過ぎからは走れる環境ではなくなるので注意が必要です。
PM2.5の問題もあるので、空気が悪そうなときは走らないようにしましょう。北京市内の空気が悪くても万里の長城は空気がきれいである可能性が高いので、マラソン大会そのものはあまり気にしなくてもよいかと思います。ただ、事前練習で体を動かしたいことを優先して悪い空気の中を走ることはオススメできません。
万里の長城マラソンに限ったことではありませんが、事前練習のやり過ぎには気をつけましょう。過ぎたるは及ばざるが如し。国内で十分な練習を積んで、北京では疲労回復に務めるのがベストだと思います。